北欧の本2006年09月16日 20時38分49秒

1993年にストックホルム・コペンハーゲンに行ってから、北欧に対する関心を持つようになりました。 また、スウェーデンハウスに住むようになり、ますます関心は大きくなり、北欧関係の本を読み始めるようになりました。

これまで、読んだ本です。

「21世紀も人間は動物である」  持続可能な社会への挑戦 日本vsスウェーデン  小沢徳太郎 著 新評論

「デンマークの環境に優しい街づくり」  世界が注目する環境先進国の新しい住民参加型の地域開発を訪ねて  福田成美 著 新評論

「スウェーデン人 我々はいかにまたなぜ」  この国で暮らし、この国の人とつきあうために  イリス ヘルリッツ 著、今福 仁 訳 新評論

「スウェーデン・スペシャル Ⅰ」  高福祉高負担政策の背景と現状  藤井 威 著 新評論

「スウェーデン・スペシャル Ⅱ」  民主・中立国家への苦闘と成果  藤井 威 著 新評論

「スウェーデン・スペシャル Ⅲ」  福祉国家における地方自治  藤井 威 著 新評論

「デンマークの緑と文化と人々を訪ねて」  福祉・環境先進国の各地を 自然豊かな緑の道に沿って訪ねる自転車でのユニークな旅  福田成美 著 新評論

「北欧のエネルギーデモクラシー」  自由で環境保全的なエネルギー分権型社会を実現してきた北欧社会の姿が浮かび上がってくる  飯田哲也 著 新評論

「スウェーデンの修復型まちづくり」  知識集約型産業を基軸とした人間のための都市再生  伊藤和良 著 新評論

「風量発電機とデンマークモデル」  地縁技術から革新への途 風力発電機の技術開発の歴史に見るデンマークの姿  松岡憲司 著 新評論

「エネルギーと私たちの社会」  デンマークに学ぶ成熟社会 デンマークの環境知性が贈る社会と未来を大きく帰る未来書  ヨアンSノルゴー、ベンテLクリステンセン 著 飯田哲也 訳  新評論

「スウェーデンはなぜ生活大国になれたのか」  社会高齢化は本当にどうにもならない問題なのか それに対する答えのひとつが北欧のスウェーデンにあるのではないだろうか  竹﨑 孜 著 あけび書房

「スウェーデンはなぜ少子国家にならなかったのか」  所得の8割、480日の育児休業、保育・教育費はすべて公費、女性の社会的地位の高さ…  竹﨑 孜 著 あけび書房

「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」  子どもたちに社会の何をどう教えるか  アーネ・リンドクウィスト、ヤン・ウェステル 著 川上邦夫 訳  新評論

北欧の本(ナチュラル・ステップとIKEA)2006年09月17日 10時11分38秒

今読んでいる「北欧の本」は 「ナチュラル・チャレンジ」明日の市場の勝者となるために カール・ヘンリク・ローベル 著、高見幸子 訳 新評論 です。

スウェーデンを中心に活動している環境団体「ナチュラル・ステップ」の活動方針、IKEAやマクドナルド(スウェーデンの)などの具体的な企業の環境活動の状況を記したものです。 IKEAが単なる「安売りの家具屋」でないことがわかり、大変うれしく思いました。「さすが、スウェーデンの企業だ・・・」

この「ナチュラル・ステップ」という団体は、スウェーデンの小児癌の専門医であったカール・ヘンリク・ロベール博士の提唱によって1989年に発足し、カール16世グスタフ国王の後援のもとに財団法人によって運営され、世界的な広がりを見せている政治的・宗教的に中立な環境教育団体です。

環境保護と経済的発展の双方を維持することが可能な社会を目指し、企業・自治体・学界・政府そして個人がそういった社会を目指して行動するための羅針盤を 科学的根拠に基づいて提供しています。

ナチュラル・ステップでは、自然環境と人間社会双方を含めた「持続可能な社会システム」の総括的な原則を以下の4つのシステム条件に集約して提言をおこなっています。

1 自然の中で地殻から堀り出した物質の濃度が増え続けない。

2 自然の中で人間社会の作り出した物質の濃度が増え続けない。

3 自然が物理的な方法で劣化しない。

4 人々が自からの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない

IKEAでは、1990年に、ナチュラル・ステップの考え方を自社の環境ポリシーとプランに取り入れています。

○従業員に対する環境トレーニングのプログラムの実施

○すべての商品が少なくとも市場においてもっとも厳しい環境規制と基準をクリアしていることを製造の条件にしている。

○カタログの紙の原料を植林された木を原料にしたパルプを使い、塩素漂白していない紙を使用している。

○関連会社に対して、環境にやさしい製造方法を導入するよう奨励している。

○会社の建物の新築・改築の際には環境にやさしい建築基準を導入している。 ー スウェーデンのIKEA本社の建物には太陽光発電を設置している。本社消費電力の15%を供給。 ー スウェーデン全店では、廃棄物はすべてその場でリサイクルできる設備を設置。

まだ、全部読み終わっていませんが、「ナチュラル・ステップ」の活動に関わってみたくなっています。

台風が大型化している2006年09月20日 22時12分12秒

日経BPのHPの記事に「台風が大型化している」というのがありました。 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/special/168/

既に今夏、豪雨と台風による被害を経験した日本。その台風は、地球温暖化により、年々、大型化しているという。昨年米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」級の台風が起きてもおかしくない。この7月に『台風学入門』(山と渓谷社)を上梓した気象予報士の村山貢司氏(気象業務支援センター専任主任技師)に、日本を襲う台風の危険性について聞いた。

「これからは日本では大型の台風がもっと増えるでしょう。いや、大型というより、猛烈な台風と言った方がいいかもしれない」。NHKニュース「おはよう日本」の週末のお天気キャスターでも知られる村山貢司氏は、真剣な表情で警告する。

 この7月には、台風ではないが梅雨前線が活発化し、長野県諏訪地方を豪雨が直撃した。8月には台風10号が北九州に水害をもたらすなど、雨の災害はとどまることを知らない。日本は梅雨の長雨と台風の通り道。家屋倒壊や土砂災害、農作物の被害、さらには水害などで人命を失う被害を数限りなく受け、その対策には常に頭を悩まされるところだ。

 豪雨についてデータを見てみよう。日本での時間雨量50mm以上の雨の発生回数は、1976年(昭和51年)から1985年(昭和60年)まで平均209回だったのが、1996年(平成8年)から2003年(平成15年)までは271回に増加。2004年には470回と過去最高を示している。

日本に来る台風の多くは、南シナ海で生まれる。まず赤道の熱によって海水が蒸発し、積乱雲となる。水分が蒸発すると熱が逃げていくのは、打ち水や水浴びでも分かることだろう。

 上空では、積乱雲からエネルギーが出て渦となり、冷たい空気を求めて北へ向かっていく。これが台風の発生である。  北に動く途上の海水温度が依然高ければ、水蒸気が次々と上がり、雲の渦は巨大化する。つまり台風という船に、海水蒸気というガソリンが次々と供給されるようなものだ。

 「昔と今で大きく違うのは、日本周辺の海水温度が高くなっていることです。海の方が比熱が大きいので地上より少し遅れているものの、温暖化によって海水の温度が高くなっているのは事実です」(村山氏)。

 この原理からも分かるように、日本に大型台風の上陸が増えたのは、海水温の上昇が原因、というのが村山氏の見方だ。これまでの台風は日本に北上するにつれ低い海水温によって冷やされ、徐々に弱まり、北陸や東北、北海道までは進まず消えていくのが常だった ・・・